胃がん

胃がんは、日本人に多く発生するがんで、がん患者様の5人に１人は胃がんです。胃がんは、もともと正常な胃粘膜の細胞が様々なリスク要因によって変わっていくことで発生します。胃がんの主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌です。胃の中にヘリコバクター・ピロリ菌がいると、炎症や潰瘍を生じる他に、胃がんを生じるリスクがあるため除菌治療が行われます。除菌が成功しても胃がんが生じるリスクが0％にはならないので、引き続き定期的な検査を続けることをお勧めします。胃がんの自覚症状は早い段階では出現が少なく、がんが比較的進行した場合でもほとんど見られないことがあります。進行したがんの症状として、めまいや息切れ、食後に食べ物がつかえる、吐血や黒色便などがあげられます。

早期の胃がんは、まったく症状がありません。胃がんが進行しても必ずしも症状が出るとは限りませんが、転移した先で症状を起こして初めて発見されることがあります。みぞおちの痛みや不快感、違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などを感じるようになります。胃がんが進行すると、がんから出血することが多く、出血することで便が黒くなり、貧血になることがあります。気になる症状がありましたら、早めにご相談ください。