大腸カメラ検査

大腸カメラについて

大腸カメラ大腸カメラ検査は、直径約1cmの内視鏡スコープを肛門から大腸の一番奥まで挿入し、ポリープやがん、炎症などの病気がないかを観察する検査です。直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸、終末回腸(小腸の一部)まで詳しく観察することが可能です。直径1cm程度までの大腸ポリープを検査中に発見した場合には、その場で切除することが可能で、大腸がん予防に繋がります。また、ポリープの切除は日帰りの手術になりますので、入院の必要もありません。ポリープの大きさや患者様の全身状態・服薬状況により日帰り切除が困難な場合には、入院での治療が望ましいため信頼できる提携病院をご紹介しています。

当院の特徴

特徴1 専門医による苦痛の少ない大腸内視鏡検査

大腸カメラ当院では経験豊富な内視鏡専門医が大腸カメラ検査を行っております。患者様の状態やご希望に合わせて下剤を4種類から調整しています。大腸内視鏡検査では不安や痛みを最小限に抑え、患者様にとって苦痛のない検査に努めてまいります。

特徴2 女性医師による大腸カメラ検査 

大腸内視鏡検査は肛門からスコープを挿入するので抵抗感を持つ方は少なくありません。このようなストレスを感じることなく検査を受けていただけるよう、当院では専門の女性医師による検査を行なっています。女性医師ならではの細やかなお声かけやスコープ操作を行いますので、ご安心ください。また検査前の問診の段階でも、女性特有の体調変化などを含め調整いただけますので、お気軽にご相談ください。

特徴3 鎮静剤を使用して眠ったままできる大腸カメラ検査

眠ったままできる大腸カメラ当院では大腸内視鏡検査が苦手な方や不安な方でも安心して検査が受けられるよう、鎮静剤を使用してウトウト眠った状態で検査を行っております。検査終了後にもしばらくは鎮静剤が効いているため、約1〜2時間お休みいただきます。検査後は終日、車やバイク、自転車の運転はできません。

特徴4 院内にあるトイレ付の個室で下剤を飲むことが可能

院内下剤大腸内視鏡検査を受けるにあたって最も大切なことは、腸内をきれいにすることです。多くのクリニックや病院では、ご自宅で下剤を服用して腸内をきれいにした状態にしてからご来院いただいていますが、当院では院内のトイレ付個室でリラックスした気持ちで下剤を服用して検査の準備をすることができます。下剤を初めて服用される方や、ご自宅からの移動が心配な方でも安心して検査を受けることができます。

特徴5 下剤をお選び頂けます

下剤当院では、以下4種類の下剤をご用意しております。
下剤ごとに特徴がありますので医師と相談の上、患者様に合った下剤をお選びいただければと思います。

モビプレップ

酸味のある梅ジュースのような味で、水に溶かして飲んで頂きます。総合力が高いため、当院では基本的にはモビプレップの服用をお勧めしております。高齢者の方など脱水を起こしやすい方には不向きな場合がございます。

ニフレック

アクエリアスよりも薄いレモンのような味で、水に溶かして飲んで頂きます。モビプレップと比較すると洗浄力は低下しますが、高齢者の方や腎機能が弱い方でも安心して服用頂けます。


ピコプレップ

リンゴジュースのような味で、150mlを2回飲むだけの内服量です。飲む下剤の量が少なく済みますので、多量の下剤を飲むのが苦手な方におすすめですが、洗浄力が弱く、腸内が綺麗になるまでの時間が通常よりも長くかかります。

ビジクリア

錠剤タイプのため、下剤特有の味を感じずに洗浄を行うことが出来ます。腎機能の悪い方や65歳以上の高血圧症の方にはご使用が出来ません。

特徴6 富士フィルムの最新内視鏡システム「ELUXEO7000システム」を導入

検査機器当院では、富士フィルム社の最新次世代内視鏡システムの「ELUXEO 7000」を導入しております。複数の高出力LED照明を用いており、白色光に加えて短波長狭帯域光での観察が可能になります。多彩な観察モードにより、精度の高い内視鏡検査が可能で、初期段階での微細ながんの発見や、炎症の診断を行うことができます。

特徴7 大腸ポリープの日帰り切除手術に対応

大腸カメラ大腸内視鏡検査中に大腸ポリープを発見した場合、その場で日帰り手術として切除ができます。その場で切除するので、事前の食事制限や下剤の服用も一回で済みます。また日帰り手術ですので、入院の必要もなく、そのままご帰宅が可能です。大腸ポリープは内視鏡で切除することで大腸がんの罹患率を70~90%低減させ、予防することができます。
ポリープの大きさや患者様の全身状態・服薬状況により日帰り切除が困難な場合には、入院での治療が望ましいため信頼できる提携病院をご紹介しています。

特徴8 炭酸ガスで検査後の膨満感を解消

ガス大腸内視鏡検査では、空気で大腸を膨らませて観察するため、検査中および検査後にも膨満感や不快感が残ることがあり、苦痛を伴います。当院ではすぐに吸収される炭酸ガスを使用することで不快な症状が残らないようにしています。

特徴9 土曜日の胃カメラ・大腸カメラの検査が可能

当院では、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を土曜日にも受けていただくことができます。平日は学校やお仕事、家事などで忙しい方も、お気軽にご相談ください。

特徴10 胃と大腸の同日検査が可能

内視鏡室当院では、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同じ日に受けていただくことが可能です。別でスケジュールを組む必要がなく、事前の食事制限や薬の調整なども一度で済むため、お忙しい方にはおすすめです。同日検査が可能かどうかは医師の判断が必要になりますので、お気軽にご相談ください。

大腸カメラでわかる疾患

大腸内視鏡検査は便秘や下痢、血便、腹痛や腹部膨満感などの多彩な症状に対して、大腸の中に病気があるか調べるために行います。大腸内視鏡検査であれば、病気を直接観察することができ、必要に応じて病気の細胞を採取して確定診断が可能です。
特に近年、大腸がんは男女ともに死亡数が上昇しており、早期発見や早期治療が極めて重要になります。早期の段階で大腸がんを発見できれば、内視鏡的治療で完治させることも可能です。また大腸ポリープを切除しておけば、大腸がん予防にもなります。
大腸がんや大腸ポリープは早期の段階では自覚症状のない病気です。発症リスクは40歳を境に増加するため、40代以降の方には一度は大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めしています。飲酒や喫煙、加工肉を好んで召し上がる方、近親者に大腸がんの病歴がある方は特に注意が必要です。当院では患者様に配慮した苦痛のない検査を提供してまいります。大腸内視鏡検査に苦手意識がある方もお気軽にご相談ください。

大腸カメラ検査でわかる主な疾患

大腸カメラの流れ

Step1診察

受付大腸内視鏡検査をご希望の方は、事前に医師の診察を受け、ご予約をお取りいただきます。服用中のお薬がある場合は、前日や当日の休薬・服薬の指示がありますのでお薬手帳をお持ちください。大腸内視鏡検査ではポリープをその場で切除することがありますが、血液をさらさらにする抗血栓薬を服用していると切除部位からの出血が止まらなくなる可能性がありますので、使用している方は必ず医師までお伝えください。

Step2検査前日

水検査前日には消化が良く、大腸に残りにくいものをお召し上がりいただきます。ただし、夕食は21時までに済ませ、夕食後は絶食となりますが、糖分のない透明なお水、お茶は夜間も摂取可能です。夕食後に処方された下剤を服用します。

Step3検査当日

院内下剤常用薬は検査予約時の指示通りに服用してください。遠方からお越しの方、ご自宅での下剤服用が不安な方は院内にトイレ付きの個室をご用意しておりますのでご相談ください。
ご自宅で下剤を服用される方は、朝の7時から下剤の服用を開始します。鎮静剤を使用して検査を行った場合、検査後は終日、ご自身で車、オートバイ、自転車の運転は禁止です。

Step4ご来院

院内ご自宅で下剤を服用される方は、検査の30分前にご来院いただき、排便状態を確認します。便の状態を確認し、問題ないようでしたら検査着に着替えてお待ちいただきます。

Step5検査

大腸カメラ検査室で点滴を行い、左側を下にしてベッドに横になります。鎮静剤を投与し、リラックスしていただいた状態で肛門に医療用のゼリーを塗ってスコープを挿入し、腸内を観察していきます。観察のみの場合の検査所要時間は10〜15分程度で、生検をしたりポリープを切除した場合は20〜30分程度で終了します。

Step6検査終了後

回復室検査終了後は、専用のリカバリー室で1〜2時間、目が覚めるまでお休みいただきます。

Step7結果のご説明

診察風景鎮静剤を使用せず検査を受けられた方は、検査後すぐに結果の説明をいたします。鎮静剤を使用して検査を受けられた方は、お休みいただいたあと、ご説明いたします。検査中に組織採取やポリープ切除を行った場合には、病理結果の説明を受けていただくために2週間程度お時間をいただき、再度ご来院いただきます。

Step8ご帰宅後

観察のみであれば、検査後の食事制限はありません。検査終了1時間後から飲食が可能です。検査後は脱水になりやすいので、水分はこまめに摂るよう心がけてください。
ポリープを切除された場合、検査当日はゼリーや豆腐、プリンなど消化の良いものを召し上がるようにしてください。翌日に体調の変化がなければ、少しずつ消化の良いものを召し上がるようにしてください。また、ポリープ切除後は、1週間程度は飲酒や激しい運動を控え、排便時にいきみすぎないようにしてください。

検査費用

  一割負担 三割負担
大腸カメラ検査 約2,500円 約7,500円
大腸カメラ検査+病理検査 約3,000円 約10,000円
大腸ポリープ切除 約8,000円 約20,000~30,000円
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