健康診断
ようこクリニックは、和歌山市のがん検診実施医療機関です。 当院では以下の検査を行えます。受診の際には、事前にお電話にてお問い合わせください。
ご予約・問い合わせ
TEL 073-488-2356
大腸がん検診
対象
40歳以上の方
内容
- 問診
- 便潜血検査
費用
40歳 ~ 69歳 | 1,000円 |
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70歳以上 | 500円 |
肺がん検診
内容
- 問診
- 胸部X線直接撮影
費用
40歳 ~ 69歳 | 1,000円 |
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70歳以上 | 500円 |
健康診断/企業健康診断
当院では、個人が受ける健康診断や企業が行う労働安全衛生規則に準じた法定健診等も実施可能です。健康診断は予約制で、ご要望に応じて幅広い検査に対応しております。必要項目、料金等ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
TEL 073-488-2356
当院で施行可能な検査は以下の通りです。
- 身長・体重測定
- 腹囲測定
- 視力測定
- 聴力測定
- 血液検査
- 尿検査
- 便潜血検査
- 心電図検査
- 胸部・腹部レントゲン検査
- 骨密度測定
- 腹部超音波検査
- 胃カメラ
- 大腸カメラ
予防接種
当院で施行可能な任意予防接種は以下の通りです。
- 風しんワクチン(麻しん風しんワクチン:MRワクチン)
- おたふくかぜワクチン
- A型肝炎
- B型肝炎
- 子宮頸がんワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
予防接種とは
予防接種は、毒性を弱めたウイルスや細菌(病原体)や毒素を前もって投与しておくことにより、その病気に罹りにくくするものです。予防接種を受けることで体内に抗体ができるため、接種したあとはその感染症に罹りにくくなり、感染してしまっても軽い症状で済むようになります。
予防接種を受けられない方/受ける際に注意が必要な方
- 発熱している方(体温が5℃以上がある方)
- 重い急性疾患にかかっている方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などがあり、治療を受けている方
- ワクチンの成分に対してアナフィラキシーなどの既往歴がある方
- 過去に免疫不全の診断や、近親者に先天性免疫不全の方がいる方
- 抗凝固療法を受けている方、血小板減少症または凝固障害のある方
- 過去の予防接種後2日以内に発熱や発疹、じんましんなどのアレルギー症状が出た経験がある方
- 今までに痙攣発作を起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断がなされているか、先天性免疫不全の血縁者がいる方
- その他の予防接種の接種日から14日経過していない方
※上記の内容に当てはまる方、何か心配事がおありの方はお気軽にお問い合わせください。
予防接種後の注意点
接種後10分程は医師とすぐに連絡が取れるようにする必要がありますので、当院でお待ちいただくか、すぐに戻れる場所でお過ごしください。
接種部位の異常反応や、体調変化が生じた場合には、速やかにご連絡下さい。接種後24時間は体調が変化する可能性がありますので、過激な運動や飲酒を控えてください。接種部位は清潔を保ってください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に増えて、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、のどの痛み、鼻水などの症状を引き起こす感染症です。潜伏期間は1~4日で、発症すると急激に悪化し、高齢者や基礎疾患のある方は重症化するケースがあり、注意が必要です。
毎年の接種で予防
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ型を変えて異なるタイプが流行するため、ワクチン接種によって100%罹らないというものではありませんが、発症や重症化を防ぐためにもワクチン接種を受けることが大切です。
日本ではインフルエンザは例年12月から4月頃に流行し、1月末から3月上旬に流行のピークを迎えます。
接種してからワクチンの効果が出るまで2週間ほどかかるので、インフルエンザが流行する前の10月から12月中旬までにワクチン接種を終えておくことが理想的です。
ワクチンの効果は5か月間程度なので、毎年接種を受けることをお勧めします。
13歳以上の方は1回接種を原則としていますが、基礎疾患のある方で免疫が抑制されている方は2回接種をお勧めすることもあります。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎とは細菌やウイルスなどの病原菌が肺に感染して炎症を起こしている状態です。肺炎の主な症状は発熱、咳、痰などで風邪と見分けることは難しいですが、両者は異なる疾患です。肺炎は入院が必要なほど重症化することもあるので、注意が必要です。
肺炎球菌の予防接種で予防
肺炎球菌は肺炎の原因となる菌であり、肺炎の他にも慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎、敗血症を起こすことがあります。肺炎は日本人の死因第5位となっており、中でも肺炎球菌による肺炎は、成人の肺炎の25%~40%を占め、特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は重症化するリスクがあります。肺炎球菌ワクチンは23種類の型の肺炎球菌に対応するように作られていますが、全ての肺炎を予防できるものではありませんので、接種を受けても肺炎に感染しないように気を付けることが大切です。
成人用肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめしたい方
日本呼吸器学会発表の「成人市中肺炎診療ガイドライン」(2007年)と「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」(2011年)に記載されている成人用肺炎球菌ワクチンの接種を推奨される方は以下の通りです。
- 65歳以上
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている
- 慢性の持病がある 特に、COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患など
- 病気や免疫抑制療法のため感染症に罹りやすい状態にある
- 脾臓摘出などで脾臓機能不全がある
高齢者を対象にした定期接種になっています
平成26年10月より、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種の「定期接種」となっています。定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なりますのでご注意ください。なお、対象期間内に市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費の助成」を受けることができますので、お住まいの市町村にお問い合わせください。
接種間隔は5年以上空ける
毎年接種をするインフルエンザワクチンと違い、肺炎球菌ワクチンの接種は5年以上の間隔を空けて接種することが推奨されているため接種した日付をメモなどに残しておくと安心です。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは、過去に水疱瘡(みずぼうそう)にかかった人が体の抵抗力が下がった時に、体内に潜伏していたウイルスが再び活性化して発症します。体や顔の左右どちらか一方に帯状に、痛みのある赤い斑点と水ぶくれができます。免疫が低下している場合には、全身に発疹が広がることもあります。痛みは発疹が治癒した後も続くことがあり、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。帯状疱疹は3人に1人が一生のうちで一度は経験すると言われています。帯状疱疹の予防には、体の抵抗力を落とさないように十分な睡眠や規則正しい生活が大切ですが、水痘ワクチンや帯状疱疹ワクチンが有効です。
風しんワクチン(麻しん風しんワクチン:MRワクチン)
風しんとは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、強い感染力を有します。症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合には高熱や発疹が長く続いたり関節痛を認めるなど、重症化することがあります。脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあります。また風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。風しんの予防のためには、予防接種が最も有効な予防方法です。妊娠可能年齢の女性または妊娠を計画している女性は、あらかじめ(妊娠の2ヶ月前までに)計画的に接種することを推奨します。また女性だけでなく男性や家族もワクチン接種を行い、風しんを流行させないことが重要です。風しんワクチンを接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。ワクチン接種後の副反応として最も多く見られるのは接種後1週間前後に見られる発熱です。その他には、発疹を認める人が数%います。
和歌山市では「先天性風しん症候群」の発生を予防するため、風しん抗体検査又は風しん予防接種にかかる費用の一部を助成しています。検査や接種について、お気軽にご相談ください。
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは、ムンプスウイルスによって引き起こされる、耳下腺の腫脹を特徴とする伝染性疾患です。数年おきに流行が生じ、症状は2〜3週間程度の潜伏期を経て、発熱と耳下腺の腫脹・疼痛が生じます。合併症として膵炎、難聴や髄膜炎、腎炎、思春期以降では精巣炎や卵巣炎を起こし、不妊症の原因となることもあります。難聴になってしまうと回復は難しく、日常生活にも影響が生じる重大な合併症です。また妊娠初期に感染すると流産の原因にもなるため注意が必要です。ワクチン接種後の副作用として無菌性髄膜炎がありますが、頻度は0.03-0.06%と非常に稀です。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんとは、主に性交渉を通じてヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症する、40歳未満の女性では2番目に多いがんです。子宮頸がんの予防には、性交渉を開始する前にワクチン接種をすることや性交渉時のコンドーム使用が有効ですが、いずれも完全に予防できるわけではないため、子宮頸がんの早期発見のためには定期的に子宮頸がん健診を受けることが最も重要です。HPVは子宮頸がんの他にも、肛門がん、膣がん、咽頭がん、尖圭コンジローマなどの原因となります。現在、日本で接種可能な子宮頸がんワクチンは、サーバリックス®(2価ワクチン)、ガーダシル®(4価ワクチン)、シルガード9®(9価ワクチン)の3種類があり、当院ではガーダシル®(4価ワクチン)とシルガード9®(9価ワクチン)を扱っています。ガーダシル®は子宮頸がん全体の50〜70%の原因を占めるHPV16型と18型に加えて、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型も予防します。シルガード9®はさらにHPV31型、33型、45型、52型 、58 型を予防し、子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーします。サーバリックス®とガーダシル®は定期接種の対象者は無料で受けることができますが、シルガード9®は現時点では定期接種の対象ではなく自費扱いとなります。副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などの他に、頻度は非常に少ないですがアナフィラキシー(約96万接種に1回)、ギラン・バレー症候群(約430万接種に1回)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(約430万接種に1回)などが報告されています。